昔の話 (脱走2)
あれは4月の桜が満開に咲いた
小学校の入学式の時です
母に連れらて小学校に来た
自分は納得していませんでした
何で3年間も保育園を行くのを
我慢してきたのに
今度は小学校?あり得ない
またこんな牢屋みたいな
所に行かなきゃならないのか
納得していませんでした
母と体育館に入り
中央に椅子が並べてあり
母は自分を座らせて
「逃げるんじゃないよ」と
釘をさして
自分を見ながら
体育館の後ろに行きました
この時自分はふざけるな
こんな所に入れるかと
思いましたが
母の目が自分を監視していて
逃げられませんでした
でも、自分も6歳なので
多少の知恵がありました
母の所に行き
「トイレ」と言って
体育館の入口のトイレに入り
流石に母はトイレの中までは
入らず、トイレの入口で
待っていました
これはチャンス
男性が用をたす、上の方に
小さい窓があり
そこまでよじ登り
窓から外に脱出しました
母に見つかる前に
学校を抜け出し全速力で走り
ました
保育園の時とは違い
家の場所もちゃんと知って
いたので家に着き
ポストの裏に鍵があることも
知っていて
その鍵で扉を開け、家に
帰る事が出来ました
よっしゃーーーー勝った!!
と勝利の雄叫びを言い
腕を天高く上げていると
後ろに気配を感じました
振り向くと
母が髪を振り乱し鬼の形相で
こちらを睨んでいました
「あんた、ここで死にたい」
自分は涙目で首を横に振りました
「じゃ、戻るよ、死にたく
なかったらあんたは6年間
あそこに通うの、わかった」
この時自分は「はい」と
返事をして、6年間通う
諦めにも近い覚悟が出来ました
そして母に連れ戻され
無事?入学式を迎える事が
出来ました
これで、お終いです
と言いたい所何ですけど
残念なことに
血は受け継がれてました
自分の子供です
入園式や入学式は脱走しません
でしたが
6歳までに2回も(家出)を
繰り広げる大技披露しました
血は争えませんね
この話はまた今度で
お終い

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